常識を疑い、否定したところで結局僕は何者にもなれない
こんにちは!
higashiです!
驚きましたか?
昨日と真逆の記事を書きます。
▼ちなみに昨日のはこちら▼
「常識」にとらわれるな!疑って生きろ! - higablog.
常識にとらわれないように、常に疑って生きたところで何者かになれるわけではないのです。
結局自分のままであることには変わりません。
1.自分にとって都合の良い常識
都合の良い常識というのは、
自分がそれを好きか嫌いかで常識の枠に当てはめているだけに過ぎない、
ということです。
無意識的に、
自分が非常識であると見なすもの→嫌い
常識だと見なすもの→好き
と考えているのです。
例えば、服装の問題を例にすると、
僕は、人に会いに行く時や服装に特に指定もないのにスーツを着用を着用することに非常に違和感をいだいていました。
でも、自分がいくらそう思っていたところで、
僕の第1印象を受け取るのは相手です。
その人にとって非常識だとみなされてしまえば、その人は話を聞こうとは思わないし、
マイナスイメージを持ちます。
自分の頭では、見た目(服装)で人を判断するのは良くないと思っていても、
実際には、初対面の人はだいたい服装で人のことを判断しています。
でも判断している本人はそれに気づいていません。
すみません、話がそれてしまいました。
これを思考の錯覚というのですが、今回はこの話をしたいわけではありません。
先日のnews zeroにゲスト出演していた落合陽一さんがまさにこれを表しています。
落合さんは生放送の報道番組に、ラフな服装に下駄という格好で出演しました。
また、落合さんが放つ異質の態度と言葉遣いは大きな議論を巻き起こしました。
しかし、議論の論点がおかしくなっています。
実際に落合さんは多方面でご活躍されている凄い方です。
あんな喋り方、服装のやつなんなんだ
vs
落合さん良いこと言ってる、もっとこういう番組ほしい
こここからわかることは、
ファーストインプレッションで自分があの服装・喋り方・態度は嫌い=非常識とみなせば、
話すら聞く気が起きないということです。
それでも話を聞いてくれる人はいますが、
間違いなく潜在意識には、こんな奴が話すことなんて、、、
というのが無意識的にあります。
これを端的に表したもう一つの例があります。
その天文学者は、国際天文学会で発見した星について発表しました。
でも、着ている服が立派ではなかったので、だれも彼の言うことを信じませんでした。
大人というのは、そのようなものなのです。
(中略)
そこで、この天文学者はとても立派な服を着て発表しました。
すると、今度は、みんながこの天文学者の言うことを信じました。
(『星の王子さま』サン=テグジュペリ、内藤あいさ訳、文芸社文庫より)
Twitterでバズっていたので見た人もいるかも知れません。
今回の落合さんの件はまさにコレなのです。
つまり、人は常識という言葉を借りているだけで、だいたいは好きか嫌いかで判断しています。
そして、その基準に当てはまらず、自分が非常識とみなしたものの信用は失われ、話を聞く耳すら持ちません。
自分にとって都合の良いように常識をつかい回しているのです。
2.常識を否定したからどうなるの?
常識を否定してみたところで結局何者にもなれません。
なぜなら、それが社会の真理であり、現実そのものだからです。
1つの常識を否定しても、また別のところで、
他の常識の枠組みの中で私たちは生きています。
結局は常識という枠組みからは逃れられないし、
何か特別な地位を得られるわけでもありません。
痛いやつ、社会不適合者とみなされるかもしれません。
ただ、人は、常識を疑う、否定するという行為を「やってみたい」だけなのではないかと思います。
3.さいごに
アインシュタインの言葉に次のようなものがあります。
「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。」
言葉としてはわかっていても脳ではこの言葉を認識しようとしません。
なぜなら、自分の常識を偏見とは思いたくないと無意識的に思っているからです。
だから、このアインシュタインの言葉を、
自分とは違うもの、自分の常識外のものとして書き換えて、
嫌いなものとして、自分の外に置こうとするのです。
前回の記事と今回の記事で常識について書いてみましたが、
どちらにも思う節はあります。
こうやって、好き嫌いで取捨選択して自分だけの偏見コレクション(常識)が形作られていくのですね。笑
結局常識という枠組みからは逃れられず、私たちはその中で生きていることに過ぎないのです。
だから、それを疑ったところで何者かになったような感じがしているだけで、
何も変わっていません。
当たり前のことを当たり前にやることが人として大事であり、難しい理由もこのへんにある気がしますね。
自分は自分のままです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではまた☻